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すくらっぷ・ブックに登場する民話・昔話


  小山田いくさんの作品「すくらっぷ・ブック」に登場する民話、昔話作品を紹介するページです。



乙女の紅つつじ

◆第57話「乙女の紅つつじ」 キャンプ場で校長先生が語る物語です。


    昔 ある村に一人の娘がおった
    その娘が村祭りの夜 出あった若者に恋をしてな・・・・
    ところが その若者の家は娘の村から山をいくつも越えたところにあってな
    ちょっとや そっとで いききできる距離じゃなかった・・
    ところがある晩
    あにさん・・・ おら あにさんにあいたくて・・・・・・・今夜はもうがまんならんかっただ
    あにさん これ食ってくれろ
    ? つきたての・・・・・・・・・ もちじゃねえか
    家さ出る時 米にぎってきただ ・・・それが いつの間にか もちになってただよ
    それから毎晩 娘はやってきた 両手に熱いもちをにぎって・・・・・ 息をはずませて・・・・・
    しかし若者は そんな娘が しだいに恐ろしくなってきた
    若い娘が毎晩 山をいくつも越えてくるなんざ いくら何でも普通じゃねえ!
    こいつは嵐の晩でもくるでねえか
    こいつは魔物だ!! うかうかしていると おらが殺されるだ!!
    そしてある晩 思いあまった若者は 山道を走ってくる娘を 谷底へ突き落とした!!
    それから その谷には 真っ赤なつつじが咲くようになった
    あわれな娘の 血のような真っ赤なつつじが・・・・・・・・・な

                            すくらっぷ・ブック第57話「乙女の紅つつじ」より引用


 この物語は長野県上田市の太郎山山麓山口に伝わる物語です。物語は下記書籍で読むことができます。
 
  ◆「小県上田の民話」      出版社:信濃教育会出版部 「紅つつじ」 大沢智恵著
  ◆「新編 上田・佐久の民話」 出版社:一草舎 「太郎山のつつじが赤いわけ」 滝沢きわこ

一草舎「新編 上田・佐久の民話」

 物語の内容は、すくらっく・ブックに描かれている内容と同じです。娘が毎日かよった先は松代だそうです。



笠地蔵

 第85話「笠地蔵」で登場する物語です。

     大晦日 笠が売れずに正月の用意もできないおじいさんが六地蔵の前を通りかかった
     「雪の中で寒かろう」
     おじいさんは 売れ残った笠を 六つお地蔵さんに かぶせて帰った
     その夜 おじいさんは おばあさんに その話をし
     もちは買えなかったが いいことをした・・・ と早めに床についた
     すると遠くから 思い物を引きずるような音がして・・・・・・
     ドサリッと 家の前に置かれた物があった
     それは米や もちや魚や・・・・・・・ 年越しのごちそうだった
     そして二人が目をあげたときにはもう
     笠をかぶった六つの影は 遠く遠く 吹雪の中に 消えていった

                                      
 すくらっぷ・ブック第85話「笠地蔵」より引用


 この物語は佐久市(旧浅科村)塩名田に住んでいたおじいさんが、六道原のお地蔵さんに笠をかけてあげたお話です

   ◆物語が収録されている本は、「新編 上田・佐久の民話」滝沢きわこ著 出版社:一草舎があります。
   ◇この本の中に「地蔵さまの贈りもの」が収録されています。

   ◇上記書籍に書かれている物語の内容は、すくらっぷ・ブックに描かれている内容と少し異なります。
   ◇本に書かれている内容は、年末におじいさんが、小諸まで正月の品を買いにいく途中、六地蔵さんが雪まみれ      になっているので、小諸で笠を買い地蔵さんにかけてあげた。その夜、おおみそかに6人の旅人が宿を求めた
     朝起きると旅人はすでに出発していた。いろりの火にほだをくべると、いろりの灰がはぜて、6個の焼けた石が
     飛び出した。水をかけると黄金に変わった。

    六地蔵の物語には、いくつかの種類があるのかもしれません。


六道欅 六地蔵六道欅の六地蔵 ◆六道欅(ろくどうけやき)の六地蔵


(写真撮影:2010.09.01)

住所:小諸市小原


雪娘

第36話「この故郷の冬を愛す」で登場する物語です。
 

    色の白い美しい娘でした   
     「旅の者ですが しばらく休ませてくれませんか」娘はそう言いました
     優しい手を引くようにして娘を囲炉裏ばたへ案内しました
     娘の手は氷のように冷たかったといいます
     「こんな晩にどこまで行きなさる」おじいさんがたずねました
     「北へ」娘は答えました
     「春になるともっと北の国に行かなければならないのです」
     うれしそうに火に手をかざしていた娘はやがて立ち上がりました
     「もう行かなければ・・・・・・」
     「こんな吹雪に晩に・・・」
     引き止めようとしたおじいさんの手が娘の手に触れました
     火にかざしていたはずのその手はまだ氷にように冷たくて・・・・・・
     気がつくと娘の姿はありませんでした
     いつのまにか風もおさまって後は雪だけがしんしんと・・・・

                                     
                                           
 すくらっぷ・ブック 第36話「この故郷の冬を愛す」より引用

きつねとたにし

◆第77話「白い峰の見えるころ」で晴ボンが語る物語です。

     むかしむかし キツネとタニシが競走することになりました
     キツネはタニシが自分のしっぽにくっついているのも知らずに夢中でかけました
     「もう大丈夫 はなしたろう」とキツネは思いました
     そしてゴールまぎわでようすを見ようとむり向いたとたん しっぽのタニシはゴールへとび込んで
     「キツネどん わしゃ とっくに着いとるで」     

                                  すくらっぷ・ブック 第77話「白い峰の見えるころ」より引用

ハタハタ神

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